2024年5月18日バリアフリー演劇プロジェクトを実施しました
2024.09.11
2024年5月18日、荒川区とACC公益財団法人荒川区芸術文化振興財団との暁斎のもと バリアフリー演劇プロジェクトを無事実施することができました。ロータリークラブが奉仕活動として本プロジェクトを主催したこと、そしてバリアフリー演劇の公演自体は荒川区では初めての試みとなりました。
当日は、750名前後の方々にご来場頂きました。まだ1歳前後の小さな観客から高齢の方、聴覚・視覚障害や重度の障がいを抱えた方々も含め、観客席では多様性を以て思い思いに楽しまれていました。
上演前後は、劇団がこの日の為に制作した特設スロープを使って車いすの方々も含めて舞台に上がり、舞台見学やバックステージツアーをされて楽しんでいました。子どもたちも役を演じた俳優の方々に声をかけて、自然発生的に座談会になり、質問をしたり自分の思いを伝えていました。
「全ての人が楽しめる演劇の演出に感動しました。公演前に役者さんが舞台の説明をしてくださる演出も初めての体験でした」「伝え合うことの素晴らしさを改めて感じました。これからも伝え合いお互いを理解する姿勢を大切にしていきたい」といった感想を頂いたり、なかでも聴覚障がいの方が息せき切ったように手話を通じてお話され、「こんなことは今まで体験したことがなかった」と喜ばれていたのは印象的でした。
「親子や青少年、高齢の方などあらゆる年齢層の方や障がいを伴った方々が一堂に会した中、演劇作品を楽しみながら『観る』ことを通して、コミュニケーションから生まれる新しい物事や価値に気づく契機となる貴重な機会をつくりたい」と当初より考え、企画制作して参りましたが、ご来場頂いた方々への表情の変化や自身以外の客席を通して観劇されたり、私たちにとっても目に見えない豊かさを感じる機会をつくれたのではないかと感じております。
このような機会をつくれたのは一重に、ご協賛頂きました皆様、広告掲載を頂きプロジェクトや若い世代や障がいをもった観客の方々を応援頂きました団体・企業の皆様のお力添えの賜物です。またご共催頂きました荒川区・公益財団法人荒川区芸術文化振興財団のお力によってハンディを抱えた方々の招待も積極的に行うことができ、また広く区内外へと周知をすることができたのは言うまでもありません。ここに深く感謝を申し上げます。
公演後の反響も大きく、添付のアンケート集計結果の通り「また実施して欲しい」という声が後を絶たない状況が続いております。ご覧頂けなかった方々、次回も楽しみにされている方々の期待に応える為、次年度もバリアフリー演劇プロジェクトを計画して参る所存でございますので、是非ともお力添えを賜りますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。